東レ・カーボンマジックは、2025年8月24日~31日に開催された世界最大級のソーラーカーレース「Bridgestone World Solar Challenge 2025(BWSC2025)」において、東海大学ソーラーカーチームの新型車両「2025年型Tokai Challenger」の車体構造の軽量化を技術支援しました。同チームは日本勢トップとなる総合5位に入賞し、無事に大会を完走しました。
BWSCは2年に一度開催される国際大会で、オーストラリア北部ダーウィンから南部アデレードまでの約3,000kmを縦断するレースです。走行期間中は気温の変化が激しく、荒れた公道を走行するため、車両には高い耐久性と安定性が求められます。トップチームは平均時速80~100kmで数日間走行を続けるため、総合的な技術力が不可欠です。当社は、軽量かつ高剛性な車体構造の提供を通じて、東海大学チームの安定した走行性能を支えました。
今大会は従来の10月開催から2ヵ月前倒しの8月開催となり、初の冬季開催となりました。東海大学チームは授業の合間を縫って車両の組立・仕上げを行う必要がありました。限られた作業時間の中で、6月16日の参戦体制発表会までに車両を完成させ、国内での練習走行を経てオーストラリアへ出発。現地では8月8日から整備・試走・車検を順調に進め、8月24日の大会本番を迎えました。レース中には一度タイヤのパンクによる順位低下がありましたが、その後は大きなトラブルもなく、安定した走行で完走を果たしました。ソーラーカーは、環境配慮型技術として「ECO」や「Sustainability」に適合する一方で、BWSCは、産学が連携したチームが参戦し、技術・戦略・チーム力を競い合う「競争の中で育まれる技術」の舞台でもあります。東レ・カーボンマジックは、今回の結果を踏まえ、今後も東海大学とともに世界一奪還を目指し、技術支援を継続してまいります。